Bellroyのスリングバッグ「Venture Sling 9L」を実際に使ってみた記録です。
見た目のかっこよさに惹かれて購入しましたが、小柄な私(153cm)にとっては、なかなか使いこなすのが難しい部分もありました。
この記事では、**良い / 悪い ではなく「相性」**の観点で、
どんな体格 / どんな荷物量 / どんな用途の人に向くのかを整理していきます。
使用感レビュー
Bellroy Venture Sling 9Lのサイズ感|153cmの私には“存在感が強い”
商品画像だけを見ていたときは、「そんなに大きくないかも?」と思っていました。 でも、身長153cmの私が実際に身につけると、思っていた以上に存在感があります。
特に、硬めの素材感も相まって、見た目の“圧”がある印象です。
デザインは文句なしにかっこいいのですが、体型によっては似合いにくいと感じる人もいるかもしれません。
収納はしっかり。でも“縦詰め”になるので出し入れは手間
大きめの日傘、帽子、ウォーターボトルやフラスクなど、見た目以上にしっかり収納力はあります。
ただし、これらをすべて入れようとすると縦方向に重ねるような収納になり、ひとつ取り出すためには何かをどかす必要があります。
ここが少しクセで、荷物が“層”になる感覚。
「全部入るけど、全部使いやすいわけではない」という場面が何回かありました。
また、荷物が多くなるとバッグ自体がしっかり重くなり、重ね着している服がズレてしまうなど、体へのフィット感にもやや難がありました。
→ 重さは“容量があるから許せる”タイプではなく、身体側が許容できるかが先に来る感じ。
長時間歩き回ると負担が出やすい
1日だけ遠出して使ってみたことがあります。
たしかにたくさん入りますが、中肉体力少なめの私にはきつかったです。
肩が痛くなり、最終的には頭痛もしてきました。
重たい荷物を詰め込んで長時間歩き回るような使い方は、体力に自信がない方にはおすすめしにくいです。
とはいえ、見た目は抜群にかっこいい
それでもこのバッグを「好き」と言いたくなるのは、やっぱりビジュアルのかっこよさ。
ただのスリングじゃなく、しっかり主張のあるデザイン性が魅力的です。
街歩きやカジュアルなシーンでは映えますし、「通勤バッグとしてパソコンなしで使う」くらいの用途ならちょうど良いかもしれません。
Liteシリーズとの違い:取り回しがやや難しい
以前から同ブランドのLiteシリーズを使っていたため、それと比較すると、全体的に素材が硬めで取り回しにくい印象がありました。
その分しっかりしているので、カメラや精密機器の持ち運びには安心感があります。
ポケットは多いですが、便利な位置とそうでない位置に分かれる印象。
また、ほとんどのポケットが「痒いところに手が届かない」ような構造で、少しもどかしさがありました。
同じBellroyのLiteシリーズは、Venture Slingよりも軽量で素材が柔らかく、身体になじみやすいのが特徴です。
使用感の傾向や、ブランド内の別モデルを知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください:
▸ Bellroy Lite Sling Miniレビュー
▸ Bellroy Lite Daypack レビュー
小柄な人にはサイズ調整の自由度も低め
私のように身長が低いと、このバッグを身につけられるストラップ位置もほぼ固定されます。
長さ調節の幅はありますが、「いろいろな位置で楽しめる」といった感じではありませんでした。
Bellroy Venture Sling 9Lが「ちょっと大きい / 重い」と感じたら…
好みは合うのに、サイズや重さだけ引っかている場合に、方向性としては以下のあたりが候補になります。
「全く別のバッグにする」というより、どこを調整したいかで選ぶイメージです。
Venture Sling 6L
見た目の空気感はほぼそのまま、サイズだけ一段階落としたい人向け。
9Lで「存在感(圧)がちょっと強いな」と感じた人には、単純に縮尺が合うというだけでだいぶ印象が変わります。
もちろん、容量が減るので入らないものは出てきますが、そもそもこの“しっかりめ”のスリングに重たいものを詰め込むと死ぬタイプの人(=私に共感なさった方)は、最初から 6L の方が身体とのバランスは良かったと思います。
→ 「見た目は好き。ただ、身体との比率だけ少し整えたい」人に。
Lite Sling
重さの感じ方そのものを変えたい人向け。
素材が柔らかく、身体に沿いやすいので、多少雑な入れ方でも破綻しにくい。
ストラップも 9L と違ってよりラフな素材+バックル形状や位置がシンプルで、締めつけ感や“圧”が減るので、長く持ってても疲れにくいです。
ポケットは減りますが、9L のように「ポケット数=便利」ではないという気づきを得た人には、むしろこっちの方が扱いやすいこともあると思います。
→ 「身体に寄り添って動いてほしい」「軽さそのものより、扱いやすさが欲しい」人に。
Laneway Crescent Bag(7L / 12L)
掛け方や見え方は少し変わりますが、前に回したときに“迷子にならない”タイプ。
深さがありすぎないので、縦収納がそのまま成立するのに、中身が重なって行方不明にならない。
素材も硬すぎないので、**「扱うときに勝手に手が動く」**感じが出ます。
Venture Slingと同じ「スリングの気分」は残しつつ、
アクセスのストレスをなくしたい人はこっちのほうが合うかも。
→ 「同じ荷物内容でも、扱いやすさ優先で気持ちよく使いたい」人に。
現在は手放しましたが、未練もあるバッグ
正直に言うと、私には少し大きすぎて今は手放してしまいました。
でも、かっこよさと「いつか使いこなしたい」気持ちはまだあって、現在はひと回り小さい「Bellroy Venture Sling 6L」の購入を検討しています。
追記 : 購入しました!よろしければレビューご覧ください
まとめ|Bellroy Venture Sling 9Lはこんな人におすすめ
- スタイリッシュなスリングバッグを探している人
- 繊細すぎない精密機器(カメラなど)をしっかり保護したい人
- 中背〜高身長で体力に自信がある人
- 通勤や旅行に、ある程度の荷物を整理して持ちたい人
反対に、小柄な方や肩こりしやすい方にはちょっと重いかもしれません。
でも、「とにかく見た目が気に入った!」という人なら、背負うだけで気分が上がるバッグです。
