「Bellroy Venture Ready Sling 2.5L」は、軽さ・収納力・デザイン性のバランスが絶妙なミニマルスリングバッグです。
毎日のEDCバッグとしてはもちろん、旅行や街歩きの際に身につける貴重品バッグとしても大活躍。
本記事では、実際に使ってみてわかった「リアルな使用感」を中心にレビューします。
「小さくても頼れるバッグが欲しい」「Bellroyのスリングシリーズでどれを選べばいい?」という方は、ぜひ参考にしてください。
Bellroy Venture Ready Sling 2.5Lとは?
商品名・カラー・サイズ
今回購入したのは、Bellroyの「Venture Ready Sling 2.5L」です。
カラーは新ラインナップのFogを選びました。
これまではBlackやNightsky(ネイビー系)といった暗めの色を選ぶことが多かったのですが、冷たいグレーのFogに惹かれて購入しました。
どんなシーンで使えるバッグ?
Bellroy Venture Ready Sling 2.5Lは、購入してから外出時にはいつも身につけています。
散歩へ行くときにスマホとエコバッグだけ入れて行ったり、長時間のお出かけには貴重品バッグとしてサブバッグと併用し必ず持ち出しています。
また旅行の際には、同ブランドの容量38Lの大きなバッグ(Bellroy Lite Travel Pack 38L )と組み合わせて使いましたが、Bellroy Venture Ready Sling 2.5Lの軽快さとスタイルがマッチして自分でも「カッコいいな」と思える見た目と、取り回しも良い使い心地でした。
毎日の散歩から街歩き・旅行・普段使いと、幅広いシーンで活躍できるバッグです。
購入に至った経緯
私は「しらたまは四角寄りの形が好み」とずっと言い続けてきましたが、ついにBellroy沼につかりすぎて、思い切ってザ・横長スリングに手を出しました。それがBellroy Venture Ready Sling 2.5Lです。
もともとは「Bellroy Venture Sling 6L」をしばらく愛用していました。サイズ感・見た目・細かい収納力のバランスがまさにスイートスポットだと感じていたからです。ポケットが多く、大きめの荷物もある程度入るので万能なのですが、その特性を活かして「バッグサイズに適したちょうどいい量」を入れると、どうしても結構重くなってしまうという弱点がありました。
特に私は胸前にかけるスリングスタイルでしか使わないため、体の正面で重さを感じやすく、長時間持つと負担が大きいと感じることも。ところが試しにストラップを伸ばして斜めがけにしてみると、意外と重さが気にならなくなりました。前後に分散されるメッセンジャースタイルであれば、かなり快適に使えるバッグだと実感しました。
しかし一方で、私が胸元に掛けていても「重く感じない」と思える程度に荷物を減らすと、今度はバッグの容量やポケットを持て余すという逆の不満も出てきます。収納力がありすぎるがゆえに、軽く使うとスカスカしてしまう感覚です。
さらに構造面でも気になる点がありました。Bellroy Venture Sling 6Lはしっかりしたバックルが両サイドに付いていて、ショルダーストラップの調整部分が二つあります。そのため短めにスリングを調整したとき、バッグの機能的な特徴であるパーツ自体が、重さや体への締めつけ感の副作用になってしまうことがあったのです。これは「いつでも軽快に持ち出したい」と思うほど気になるポイントでした。
(ちなみに、Bellroy Venture Slingの容量 6L以降のスリングは、両サイドのバックルを外すことでテックポーチや簡易的なカメラバッグとしても使えるので、これらのバックル自体は特徴的で機能的なものなのです。)
こうした「便利だけど少しオーバースペックに感じる点」を解消してくれるスリングはないかとBellroyのラインナップを探していたところ、まったくノーマークだったBellroy Venture Ready Sling 2.5Lに辿り着きました。Bellroy Venture Sling 6Lで感じていた重さや締めつけ感を解決しつつ、必要最低限の容量をしっかり持てる。見た目も横長のすっきりしたシルエットで、軽快に持ち出すには理想的なサイズ感だと感じています。
⭐️ ⬇️ 四角寄りの形で可愛いデザインのスリング
細部のデザイン改善
以前のラインナップではジッパープルが太い紐で結ばれており、バッグのコンパクトさに対して「パヤパヤ」して悪目立ちする、というレビューを見かけました。
しかし、最近追加された新色ではジッパープルが細い紐に変更され、結び目も小さく自然に落ちるので、悪目立ちせずにすっきりしています。
ショルダーストラップもBellroy Venture Sling 6Lより細めですが、頼りなさはなく、むしろ軽装時にはちょうど良いバランスです。
Venture Sling 6Lの太いベルトは存在感がありすぎることがありましたが、Bellroy Venture Ready Sling 2.5Lは軽快さを損なわず持ち出せる点が魅力です。
カラーによる違い
Bellroy Venture Ready Sling 2.5Lは、カラーによってディテールが異なる点も特徴です。
生地の質感、ジッパープルの太さ、内部の色、ジッパーの質感(グロッシー/マット)がカラーごとに違います。
購入を検討している方は、気になる色のディテールをしっかりチェックしてから選ぶのがおすすめです。
しらたまの実感
実際に使ってみた感想
私は荷物が多めなので、取り回しを考慮して普段はバッグ2個持ちに落ち着いている人間です。そこで重要になるのが「サブバッグと一緒に持ったときに、全体のバランスが崩れないかどうか」。
Bellroy Venture Ready Sling 2.5Lは、ほとんどのサブバッグと相性が良く、大きめのサブバッグ(10L以上)と組み合わせても「バッグ持ちすぎ感」が出ません。むしろバランスが取れる最大サイズの貴重品用スリングだと感じました。
以前使っていた Bellroy Venture Sling 6L ですら、スマートだけど「バッグたくさん持ってる感」が出やすかったのですが、Bellroy Venture Ready Sling 2.5Lは本当にどんなシーンでもスタイルが崩れません。
- 日常的な買い物のとき → エコバッグと一緒に持ってもすっきり
- 一日中おでかけ → 18L前後のリュックと合わせても違和感なし
- 旅行や飛行機利用時 → パーソナルバッグ用の大きめトートにすっぽり収まるサイズ感
収納面では、スマホ・コンデジ・イヤフォン・エコバッグ・折り畳みサングラス・ミラー・リップといった「すぐ取り出したい物」や貴重品をまとめておけて非常に便利です。現状、これまで使ってきたスリングバッグの中で最も、些細なストレスすらない使用感でした。
もちろん容量2.5Lなので「あれもこれも」は入りませんが、むしろメインEDCの中身を取捨選択するきっかけになり、結果的に身軽で快適に。胸元に荷物を持ちすぎて重たくなることもなくなりました。
また、旅行時には大きめのバッグにすっぽり収納できる点も気に入っています。「単体で持っても格好良い」「他のバッグにまとめても邪魔にならない」――この両立ができているスリングはかなり貴重だと思います。
Bellroy Venture Ready Sling 2.5Lのメリット・デメリット
特に気に入っているポイント3つ
① フロントポケットの仕切り
この仕切りは「ある」と「ない」とでは大違いだと感じます。
フロントポケットは見た目以上に収納力があり、真ん中に仕切り布がある仕様になっています。また、ポケット全体が前に広がるため、体にバッグをかけた状態でもポケットの中の小物が非常に取り出しやすいです。
一般的な内側にペタッと貼り付ける仕切りだと、中身が見えづらく窮屈で出し入れがしにくいものが多いですが、この仕様は快適で使い勝手抜群です。
② 背面の隠しポケット
これまで使ってきた Bellroy Venture Sling 6Lや Bellroy Venture Sling 9L、Bellroy Lite Sling Mini には、独立した背面ポケットがありませんでした。
スマホは取り出す回数が圧倒的に多いアイテムなので、落下を気にせずスムーズに出し入れできる背面ポケットは大きな安心感につながります。防犯面でも優れており、特に旅行中に安心です。
本来はメインポケット内側のスマホスリーブに入れる設計かもしれませんが、私は必ずコンデジを持ち歩くため、そこにスマホを入れると窮屈に感じていました。しかし背面ポケットを活用することでこの問題は完全に解決。コンデジとスマホの両立がスムーズになりました。
※もしカメラなど嵩張るものがなければ、裏地付きスマホスリーブも入れ心地が良く、良い機能だと思います。
⭐️ ⬇️ 毎日持ち歩いているコンデジ
③ 片側のマグネットバックル
最近特に活用しているのが、この片側のマグネットバックル。
電車や車で3分以上座るときには、外して膝に置くだけで肩がぐっと楽になります。マグネット式なので取り外し・付け直しが非常に簡単で、負担になりません。
同じBellroy Venture Slingシリーズでも6L以上のモデルは「左右から押して外すタイプ」のバックルですが、私はこのマグネット式の方が断然簡単&気楽で好みです。旅行中も何度も付け外ししましたが、体から脱いで外すより遥かに楽で、ストレスが一切ありませんでした。
⭐️ ↓こちらも便利なマグネットバックル仕様
正直ここは惜しい・気になった点
結論から言うと、大きな不満は特にありません。
このバッグは「貴重品や頻繁に使うものを入れる」ことを目的に購入したので、最初からウォーターボトルなど大きな荷物を入れる想定はしていませんでした。
むしろ驚いたのは、Bellroy Venture Sling 6L に入れていた荷物の大半が、Bellroy Venture Ready Sling 2.5L にも収まってしまったことです。コンパクトなのに収納力は想像以上でした。
ただし、全てを詰め込むとレンガ状態になってしまうため、旅行中に「入れるものを選別する」必要が出てきました。とはいえ、この判断を促してくれるほど機能的で快適なバッグだとも言えます。
例えば以下のようなものは「胸元になくても困らない」「サブバッグにあれば十分」と割り切って外に出しました。
- 緊急用のエチケット用品
- ケア用品や飲み薬
- (私は)意外と使わないポケットティッシュ
結果的に、これらを外しても全く問題はなく、むしろ快適に使えました。
こんな人におすすめ/向かないかも
どんな人に向いてそう?
Bellroy Venture Ready Sling 2.5Lは、本当に最低限の荷物しか持ち歩かない人にはもちろんおすすめです。しかし、私のように長時間外出するとき、上着や飲み物、折りたたみ傘など嵩張るものを持ち歩く場合は、サブバッグと組み合わせた「バッグ2個持ち」の貴重品用メインバッグとしても最適です。
実際、これまで使用してきたBellroy Venture Sling 6Lに入れていた主要な荷物はほぼすべて収納できました。しかし、全て入れるとかなりずっしりするため、旅行中は重さが煩わしく感じました。そこで、腹を括って本当に手元にすぐ欲しいものだけを厳選することにしました。具体的には:
- iPhone
- コンデジ
- サングラス
- ミニミラー
- リップ
- 目薬
- ワイヤレスイヤフォン
- エコバッグ
- プラスアルファ、その日すぐ使えるように手元に持ちたいもの
逆に、すぐ使わない細かいものや毎日使わないもの(飲み薬類、ハンドクリーム、マスクなど)はポーチにまとめてサブバッグに入れるようにしました。結果、貴重品用メインバッグの容量を歩いていて気にならない程度に抑えつつ、取り回しの快適さを最大化できました。
Bellroyにはもっと小さい容量や簡易な仕切りのラインナップもありますが、Venture Ready Sling 2.5L以下だと、私の最低限の荷物は多めなので、収納できても使用感にゆとりがなく快適に持ち運べないと判断しました。そのため、この2.5Lサイズを選んだ結果、過不足なく満足しています。
⭐️ ⬇️ 比較検討した他のBellroyラインナップ
逆に合わないかも?と思う人のタイプ
Bellroy Venture Ready Sling 2.5Lはコンパクトで使いやすいバッグですが、体格が良く、例えばVenture Sling 6Lに荷物をたっぷり詰めて背負っても重さを苦に感じない人には少し物足りないかもしれません。例えば、Venture Sling 6LやVenture Sling 9Lの方が容量に余裕があり、多少大きめの荷物もスッと入るので便利です。バッグ自体は重くはないので、重さよりも容量の物足りなさを感じる方にはそちらがおすすめです。
私の身長は約153cmで体力もある方ではないため、EDC(Everyday Carry)バッグとしては、Bellroy Venture Ready Sling 2.5Lを最近はほぼ専用で愛用しています。ですが荷物が多いため、快適に使うには詰めすぎず、外出先でストレスなく過ごすために必要なものをあれこれ入れたサブバッグの併用は必須です。サブバッグ併用が煩わしくなく、快適に運用できる方にはBellroy Venture Ready Sling 2.5Lは最適ですが、体力に自信がある方で「とにかく荷物をまとめて詰めたい」という場合は、やはりBellroy Venture Sling 6LやBellroy Venture Sling 9Lなど、他のスリングシリーズの方が向いていると感じます。
また、メインコンパートメント内には、サングラスなどを傷から守る柔らかな裏地付きポーチがあります。ただし、このポーチに入れるには薄くて頑丈なサングラスか、他の荷物をあまり入れない場合に限られる印象です。例えば一般的なサングラスとコンデジを一緒に入れた場合、かなり干渉する感じがありました。私は折りたたみ可能でタフなサングラスを使用しているため、その内部ポーチに入れずにバッグ本体に収納しています。もしメガネケースに入れて持ち運ぶ場合は、内容物の制限がもう少し厳しくなるかもしれません。
📌 ⬇️ サングラスを快適に持ち運びたい方には、専用ポケット付き Venture Sling シリーズがおすすめ
よくある疑問・FAQ
Q. 値段はどうだった?高い?納得感ある?コスパは?
ベルロイ自体、そもそも安価なブランドではありません。そのため価格感には慣れてきましたが、私にとっては「高くても欲しい」と思わせる魅力があります。
- 洗練されたデザインで流行りに左右されにくい
- 品質がしっかりしていて長く使える
- 数年の保証付きで安心感がある
このあたりを考えると、単なる「コスパ」ではなく、長く育てて愛用できるバッグという意味で納得感のある価格だと思います。
Q. 容量・荷物どのくらい入る?
私は iPad 系の薄型デジタル機器やゲーム機を持っていないので直接検証はできていません。ただ、ベルロイ公式Instagramに検証動画が投稿されているのでチェックすると参考になります。
実際に使っている中で確認できたのは以下です。
- iPhone 15 Pro Max(大型サイズ)でも余裕で収納可能
- 背面ポケットにもすっきり入る
- 500mlタンブラーも物理的には入るが、他の荷物との両立は現実的ではない
Q. 防水性や耐久性どう?雨の日使える?汚れやすい?
耐久性や防水性については、まだ使い込んでいないためハッキリしたことは言えません。気づいた点があれば追記予定です。
汚れの目立ちやすさについてですが、私が選んだカラーは「Fog」という薄いグレーのため、ファンデーションが少し付着しただけでも、自分ではすぐ気付く程度には目立ちました。ただし、2泊3日の旅行中ずっと持っていましたが、外出中の擦れ汚れや外からの汚れは特についてないです。
一方で、飲食店などでケチャップなど色が濃いものが付いた場合はかなり目立つと思います。過去に使ったBellroyの濃い色(ネイビーやブラックなど)では、こうした汚れは付いていたかもしれないけど全く目立ちませんでした。
👉 結論:
- 汚れが気になる人や置き場所にあまり気を遣わない人は、暗い色を選ぶのが安心。
- 薄い色を選ぶ場合は、私のように潔癖症気味で「置く場所に細心の注意を払うタイプ」向きです。
追記:先日、突然の大雨の中でバッグをさらしたまま5分程度歩きましたが、フロントポケットファスナー部分から内部まで雨滲みがあり、バッグ上部も濡れた部分がわかるくらいになりました。メインコンパートメント上部は素材が何重かになっているのか、内部への雨滲みはなかったです。
強い防水性はないことが発覚しましたので、ご参考になさってください。
まとめ
Bellroy Venture Ready Sling 2.5Lを一言でまとめると
「ついに辿り着いたかも?」と感じたのが、この Bellroy Venture Ready Sling 2.5L です。
私は普段から荷物が多く、どうしてもバッグ2個持ちになりがちなのですが、その中で 「貴重品を安心して入れて持ち歩ける、最適最低限のEDCメインバッグ」 として、このバッグは本当にちょうど良い存在でした。
- 軽さと収納力のバランス
- 見た目のスタイリッシュさ
- 中身を保護してくれる丈夫さと安心感
これらが一つに揃ったスリングバッグはなかなかありません。ほとんど負担を感じないのに必要なものはしっかり入る――そんな魅力満載のバッグです。
👉 私自身の体験から、荷物が多くても「手元の最小限は軽快に持ちたい人」や、「サブバッグと組み合わせて使う派」に特におすすめです。もちろん、荷物が少ない方のポケットリリーバーとしても有用かと感じます。